香港を見護りつづける時計塔・尖沙咀鐘樓 (前九廣鐵路鐘樓)

エッセイ

更新日:2020年5月8日

九龍半島の最南端に位置する、尖沙咀(チムサーチョイ)のフェリー乗り場。

そこから船を降りると、真っ先に目に飛び込んでくるのが、この時計塔である。

1916年に建設され、もうすぐ100年になる。その間、ずーっとここにたたずんで香港の歴史を見守ってきてくれた。

イギリスの植民地時代。
日本の占領期。
そして中国返還。

それから、この時計塔の下で繰り広げられた数々の庶民の人間ドラマ等々…。

もともと、ここには、中国の広州に繋がる列車(九広鐡路)の駅があった(尖沙咀駅)。本来名前も、正式には前九廣鐵路鐘樓となっている。そして、今のように、地下鉄も海底トンネルも無かったその昔、ここでフェリーに乗り換え、香港島へと渡る。

でも、駅の移転に伴い(現在の紅磡駅)、市民保護団体からの反対は有ったものの、駅舎は取り壊されてしまう。そして、辛うじて、この時計塔だけが残された。

その後、1990年7月30日に、香港法定古蹟に指定されている。これは、歴史的記念建築物保護法というふうに訳せばいいのだろうか。法律によって保護されたのである。

旧駅舎があった場所には、今、香港文化中心、香港太空館、香港藝術館と文化活動の場として利用されている。

これから100年後、間違いなく僕はこの世にはいない。だけど、彼はこれからも、ここで、こうしてずっと佇んで、僕の大好きな香港を見守り続けてくれるのに違いない。

 

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