マカオでハービー・ハンコック&チック・コリアのコンサートに行ってみた

エッセイ
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ジャズピアニストの巨匠、ハービー・ハンコックさん(Herbie Hancock)とチック・コリアさん(Chick Corea)。

この二人が、実に、37年ぶりのコンサート・ツアーで共演。

3月から始まったそのワールドツアーで、アジア地域での最後のコンサートが、先週(2015年6月5日)マカオの澳門文化中心で開催された。

幸運にも、マカオに住む、僕の心友の尽力のおかげで、そのコンサートに行くことができた。

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ジャズの巨匠・イン・マカオ

半世紀以上もの間、ジャズ界において活躍してきた二人は、数多くのグラミー賞を受賞している。

その淵源となるのか?、1960年代から70年代に、彼らは、あの『ジャズの帝王』と呼ばれた”マイルス・デイビス” のバンドに在籍していた経歴を持つ。

今回、二人とも、マカオでの公演は初めてだと伺った。そんな、歴史的なコンサートは夜8時から始まった。

その前に、食事を済ました僕らは、開演時間ギリギリになってしまった。
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どんなコンサートでも、そうだと思うけど、もし、間に合わないと演奏中は、その曲が終わるまで中に入れてもらえないので、聴きはぐってしまう。僕らは、なんとか、間に合ったので良かった。

ウォーターメロンマン

最初の曲は、静かで、ゆったりとした、異次元空間にいるような、そしてまるで、宇宙遊泳をしているかのような幻想的な音色から始まった。

そのあと、2曲ほどスローで静かな曲が続いた。

その心地よい音色が、ちょうど夕食後の僕らを睡魔が襲ってきた。
隣りに座る親友も、ウトウトしてるようだ。
周りの人も、何人かウトウトしている。

僕も、何度も睡魔に負けそうになったが、この貴重なコンサートを聴き逃してはならないと、かろうじて持ちこたえた。

眠気もピークに達してきたころ、テンポのいい、聴き慣れた曲が流れてきた。
皆んなも、そう思ったのだろう。
会場からも、拍手が湧き起こった。

その時は分からず、後で分かったのだが、この曲は…、そう、あの有名な『WaterMelon Man(ウォーターメロン・マン)』

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西瓜人間? スイカマン?直訳するとそうなるかな⁈

この曲のおかげで、一気に睡魔が吹っ飛んでいって、そのあとの演奏を愉しむことが出来た。

それから、ほとんど休まず1時間半くらい演奏しただろうか。一段落し、会場が大拍手に包まれる中、チックさんとハービーさんが、それに応える。

会場の観衆と一体化

ここで、一旦休憩になるのかと思ったのだが、どうやら違うらしい。二人ともマイクを手に取り、僕ら観衆に話しかけてきた。

チックさん曰く、

「かれこれ、1時間半くらい演奏してきたけど、僕らはずっと演奏してきた。君らはずっと聴いてきた。今度は、一緒に演奏を手伝ってくれる人はいないかなぁ…。」

僕の英語力も怪しいもんで、たぶん、こんな感じに言ってたと思う。

最初は、誰かが選ばれてステージに上がり、演奏するものだと思っていたが、どうもそうではないようだ。

チックさんが、今度は、会場を縦に4箇所に分けた。

ここから左に座っている男性、こっちの右側の男性。

ここのラインから左の女性、こっちの右側のラインの女性。

というように4グループである。

そして、チックさんがピアノで音を出し、指定されたグループがそれぞれの音を ”ア〜” で出す。

合わせて4つの音が、会場から奏でられる。

そして、演奏が再び始まり、途中でチックさんが音を出してくれて、会場の観衆が ”ア〜” を奏でる。

ハービーさんとチックさんと観衆が一体となり、笑顔と笑いの演奏となった。

過去に、何回かジャズのコンサートに行ったことがあるが、こんな観衆と一体になった全員参加型のコンサートは初めてである。


あとがき

演奏が終わり、大歓声と大拍手に会場が包まれ、巨匠二人は皆んなの握手に応えた。

僕も、すっかりミーハーになり、ハービーさんに握手していただき、サインまでいただいた。

コンサートが終わり、興奮冷めやらぬ会場を僕らはあとにした。

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